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きゅうはさまゼニタナゴをふくげんするかい
〜美土里ネットによる在来魚復元の記録とボランティア活動記録4〜

ゼニタナゴ保全池

(ゼニタナゴ保全池)

ゼニタナゴ保全池の清掃と調査を行いました

 ゼニタナゴの復元を図る池ですが、順調に水草は育っています。ただし、池の中にアオミドロが目立つようになりました。アオミドロ自体は、水中の窒素分を吸収し、酸素をはき出して、池をきれいにしてくれるのですが、秋になり枯れると、ヘドロとして池の底に堆積してしまいます。なので、繁茂しているアオミドロは除去することにしました。







 上の写真が除去したアオミドロです。緑の繊維状のものでかなりの量が取れました。しかし取っても取っても次から次へと増殖するので、アオミドロが繁殖できないくらいに水草が池に繁茂して欲しいです。

 次ぎに、ゼニタナゴと二枚貝の生息調査を行いました。タモ網を使い、いくばかりか格闘したものの、ゼニタナゴは捕まえられませんでした。しかし水面を見ていると、小さな稚魚が泳いでいます。始めは、秋に放流したメダカだろうと思いましたが、ためしに網ですくって観察してみると、背びれに斑点の付いた体長1cm程度のタナゴの稚魚がたくさん捕まります。タナゴ類の稚魚は、皆背びれに斑点が付くので、何の種類だか特定できません。

 タナゴの稚魚

 前年の秋に放流したゼニタナゴならば、今の時期にはかなりの大きさに成長しているはずです。ゼニタナゴのわけがありません。これが何なのか次回に調査してみることにしました。しかし、この時点でこれはタイリクバラタナゴの稚魚という予想はしていました。

 また二枚貝は池の水深がやや深く、手探りで探したものの発見することはできませんでした。

(2008年09月16日)

ゼニタナゴ保全池にタイリクバラタナゴが侵入してしまいました

 2008年9月中旬、ゼニタナゴ保全池で前回タイリクバラタナゴとおぼしき稚魚が発見されたのですが、それを特定するため、カゴ網を使った、池の魚類調査をしてみることにしました。ただし9月も中旬を過ぎると、ゼニタナゴの繁殖時期に入ります。ゼニタナゴが生き残っているとして、タモ網やサデ網を使い、池全体をかき回すような調査をすると、神経質なゼニタナゴが産卵しなくなってしまう恐れがあります。なので、カゴ網を使い、極力、保全池に影響を与えない方法で調査することにしました。

 下の団子状のものは、市販の練りエサを混合して丸めて乾燥させたモノです。一度にたくさん作っておき、調査のときにカゴ網にしかけて使います。他の場所では、このエサでタイリクバラタナゴ、モツゴ、タモロコ、ヨシノボリ等、を捕まえられることが確認できています。



 使うカゴ網です。お魚キラーという名称で売っています。宮城県の漁業規則の運用では、この漁具を手続き無しで使っても問題ないそうです。団子のエサをカゴ網に入れて4時間ほど待ちます。川や水路のように、流れがあると、ニオイがすぐに拡散し、すぐに獲物が入るのですが、止水域の池ではしばらく時間がかかります。



 そして、時間をおいてカゴ網を上げてみたところ、下のような立派なタイリクバラタナゴ(体長4〜5cm程度)が8匹程かかっていました。残念ながらゼニタナゴはその中にいませんでした。

タイリクバラタナゴ
(タイリクバラタナゴ オス)

 他にもヨシノボリが2匹かかっていました。ヨシノボリは放流しておりませんし、下流から登ってくることも、池の排水口から排水路への落差を考えるとあり得ません。上流のため池に生息していたものが樋管(ひかん)から降りてきた可能性があります。

ヨシノボリ
(ヨシノボリ 訂正 ジュズカケハゼ)

ヨシノボリ
(ヨシノボリ 訂正 ジュズカケハゼ)

 エビです。これも放流していないので、上のため池から降りてきたものと思われます。ヌマエビなのかスジエビなのか判別できません。

ヌマエビ
(ヌマエビ)

 他にも、カゲロウやトンボの幼虫、オタマジャクシなどが池に生息していることが確認できました。短期間に非常に、生物的に多様性のあるビオトープになったことが分かりました。しかし、タイリクバラタナゴが侵入しているのは残念でなりません。タイリクバラタナゴとゼニタナゴはこのような小さな池では確実に競合してしまいます。しかし、タイリクバラタナゴで池が占有されてしまうほどには至っていないようです。また、タイリクバラタナゴが生息し、稚魚がいるということから、二枚貝が順調に生き延びていることは推測できます。

 さて、タイリクバラタナゴが、ゼニタナゴ保全池に侵入した原因ですが、上流のため池から降りてきたことは考えられません。また、誰かが放流したことも考えられません。原因は昨年の10月にゼニタナゴと一緒に放流した二枚貝にタイリクバラタナゴの卵か仔魚が入っていたことだと考えられます。当初は、二枚貝を完全に池で長期間隔離して、タイリクバラタナゴの卵や仔魚(しぎょ)を抜いてから放流する予定だったのですが、長期間池で隔離した結果、ほとんどの二枚貝が死んでしまったため、やむを得ず、放流直前に二枚貝を採取してきたのでした。結果タイリクバラタナゴがゼニタナゴ保全池で意図せず繁殖してしまったようです。

 タイリクバラタナゴの入っていない二枚貝を採取するには、万全を期すと2月〜3月の間にしないとならないと思いました。タイリクバラタナゴは、春に産卵することになっていますが、実際は春から秋冬にかけて、ほぼ一年中産卵し繁殖するようです。

 ゼニタナゴの繁殖産卵期間が過ぎたら、タイリクバラタナゴの駆除作業をしなくてはならなくなりました。駆除作業は好きではありませんが、この保全池ではゼニタナゴを優占種としたいので仕方ありません。やはり、物事はなかなか計画通り進まないものです。その代わり失敗から学ぶことも多いです。

 昨年の秋には、ゼニタナゴの稚魚を80匹ほど放流しましたが、その後、適応できずに死んだり、捕食されて数はだいぶ減ったと思われます。下手をしたら全滅しているかも知れません。何とか数匹でもゼニタナゴの稚魚が生き残り、この秋産卵し、来春稚魚が二枚貝から浮上するのを祈るばかりです。

(2008年09月16日)

ゼニタナゴ保全池のタイリクバラタナゴとヨシノボリの捕獲作業をしました

 ゼニタナゴの繁殖期は、だいたい9月から11月の期間です。昨年の秋に放流した稚魚が生き残っていれば、この秋、二枚貝の中に産卵したはずです。こればかりは確認のしようがないので祈るしかありません。しかし、繁殖が行われたということと、来春稚魚が二枚貝の中から浮上することを前提として、最善の策を尽くさなくてはならないと考えました。

 まず来春、稚魚が浮上したときに、ヨシノボリや雑食性のタイリクバラタナゴの成魚に捕食されてしまう恐れがあります。ヨシノボリは二枚貝の再生産にも貢献するので、単純に駆除というわけにもいかないのが悩ましいところですが、少なくとも競合するタイリクバラタナゴの成魚は池から排除しておく必要があると考えました。ただし、タイリクバラタナゴの稚魚は排除しない方針としました。その理由は、春先にタイリクバラタナゴが稚魚の状態ならば、ゼニタナゴの稚魚と一緒になって、ヨシノボリ等の捕食者からの被食圧を下げることができると考えたからです。

 はたして思惑どおりに事が進むのかどうか、そしてそもそも昨年秋に放流したゼニタナゴの稚魚がこの秋成魚となって、二枚貝に産卵しているのかどうかすら判らないのですが、今私たちができることは、現時点で最善と考えられる作業をするだけです。



 と言うことで、12月上旬、保全池にカゴ網を使って、タイリクバラタナゴを捕まえようと思ったのですが、1時間ほどして、網を上げると、丸々太ったヨシノボリが4匹入っているだけでした。せいぜい体長6〜7cmのヨシノボリなんですが、これがまた、肉食で自分と同じくらいの大きさのエサにも食いついていく、顔はかわいいのですがどう猛なお魚です。

ヨシノボリ

 何度も書いているようにこのヨシノボリには、二枚貝の幼生が寄生して、二枚貝の再生産に貢献はするのですが、数が多いとせっかく春にゼニタナゴの稚魚が浮上しても、食べられてしまうことから考え者の存在です。ゼニタナゴが大きくなるまで水槽に隔離しておこうかとも考えていますが、このヨシノボリは縄張りを持つらしく、狭い水槽にたくさん入れるとケンカして死んでしまうのです。はてさてどうしたものか。

 流水域でない、止水域だとトラップのエサのニオイの拡散も遅いためか、カゴ網をしかけておく時間ももっと必要なようです。

 ということで一日おいて、次の日の早朝、カゴ網を上げに行きました。ごらんのとおりの濃霧です。池に着くと、水鳥(ヒシクイかマガン)が2羽、池で羽を休めていました。おそらく、水鳥に池の魚も食べられていたことでしょう。

早朝のゼニタナゴ保全池

 2回目のカゴを上げてみると、タイリクバラタナゴが8匹、ヨシノボリが18匹、オタマジャクシが6匹かかっていました。今回もゼニタナゴには巡り会えませんでした。ところで、タイリクバラタナゴに加え、ヨシノボリもこれだけ数がいるとなると、春ゼニタナゴの稚魚が二枚貝から浮上した際に捕食されてしまいます。ゼニタナゴ保全池が、いつの間にか、ヨシノボリ、タイリクバラタナゴ保全池になってしまったのが笑えません。

 さすがにヨシノボリが二枚貝の再生産に貢献するとは言え、これだけの数がいるとなると問題があります。なので、タイリクバラタナゴと共にヨシノボリも、とりあえず水槽へ隔離することにしました。しかしヨシノボリは一体この池にどれほど生息しているのでしょうか。



 ということで、カゴ網にまたエサをセットして次の捕獲に備えます。しかし、ゼニタナゴの成魚をみてみたいものです。

 そしてまた次の日の、3回目のカゴ網を上げてみました。捉えられた魚は、タイリクバラタナゴ1匹、ヨシノボリ34匹、オタマジャクシ36匹でした。ゼニタナゴ保全池から、ヨシノボリ増殖池になってしまっていたようです。なぜこんなにも増えてしまったのでしょうか。ヨシノボリが育つ過程において、タイリクバラタナゴのみならず、ゼニタナゴの稚魚もたくさん補食してきたというのは想像に難くありません。生き物相手、そう簡単には物事は進まないのが道理なのかも知れません。

 ただでさえ、魚で過密状態の隔離用水槽が、ヨシノボリだらけになってしまいます。

ヨシノボリとタイリクバラタナゴ

オタマジャクシ

(2008年12月05日)

メダカの郷の高橋孝憲先生のところへ行ってきました

 大崎市田尻大貫にあるめだかの郷の高橋孝憲先生のところへ行ってきました。めだかの郷では相変わらず大量の淡水魚から水草、二枚貝までが飼育され、先生はちょうど各水槽の冬支度をしておられました。宮城県に生息する淡水魚のかなりの種類が、めだかの郷では飼育されているのではないでしょうか。

 今回訪問したのは、ゼニタナゴ保全池でヨシノボリが大量に捕獲された件の報告と、なぜ増えてしまったのか、助言を頂くためでした。そして、当日ちょうどゼニタナゴ保全池で捕ってきた、ヨシノボリとタイリクバラタナゴを一目見るなり、「これはジュズカケハゼ」だよと高橋先生。あっけにとられる私。


(ゼニタナゴ保全池から採取してきたジュズカケハゼ)

 そういえば水槽で捕獲したヨシノボリを観察していたとき、ケンカもしなければ、何か違う種類がいたように思っていました。てっきりカワヨシノボリだとばかり思っていた私は誠に不勉強でした。良く観察すれば体長もヨシノボリにしては大きく背びれのカタチや斑点も違っています。ということで、ヨシノボリと思っていた大半はジュズカケハゼだということが判明しました。

 ジュズカケハゼも今は希少になっており、絶滅危惧種に指定されています。ところが、ヨシノボリに限らず、ジュズカケハゼも肉食で大量の稚魚を補食して大きくなります。ゼニタナゴ保全池からジュズカケハゼ保全池に現時点でなっているのも笑えません。そして、ゼニタナゴの産卵期を過ぎて、池の調査をしても、タイリクバラタナゴ、ジュズカケハゼ、ヨシノボリ、しか未だ発見出来ない状況を考えると、今秋の繁殖まで、ゼニタナゴが生き延びていた可能性は厳しいかも知れないということでした。

 どうすべか・・・。

 しかしその後、今後の対応策などを聞いてもらいながら、色々とアドバイスも頂きました。8月頃、保全池の水面に群れをなして大量に泳いでいたタイリクバラタナゴの稚魚は、間違いなくこのジュツカケハゼなどに捕食されたのだと思います。タイリクバラタナゴが増えて、次ぎにジュズカケハゼが増える。そして被食者は数を減らし、次ぎに捕食者が数を減らし、次ぎに被食者が数を増やす。このまま池をほって置くと、まるで、高校生物でならった、山猫とウサギの生息数の関係のようなものが成り立ってしまうのでしょう。ゼニタナゴが増える余地がありません。

 ところで、今回のめだかの郷への訪問で特に目を惹かれたのはカネヒラでした。東北地方では国内移入種とは言え、秋産卵のカネヒラはそこそこ生息しています。ところが同じ秋産卵のゼニタナゴはほとんど壊滅状況。何が違うのでしょうか。カネヒラの水槽を写真で撮らせていただきました。オスの赤いヒレがキレイです。何でもカネヒラは大人気なので、欲しいと遠くなどから訪れる方に、大半を譲ってしまったのだとか。確かに見た目だと、ゼニタナゴよりもよほど、タイリクバラタナゴやカネヒラの方が派手な色をしています。飼育するのも易しいですし。



(2008年12月12日)

寺脇ため池にドジョウとジュズカケハゼ、ヨシノボリを放流しました

 ゼニタナゴ保全池から捕獲したタイリクバラタナゴとジュズカケハゼ、ヨシノボリは、ドジョウの水槽で隔離飼育していたのですが、さすがに水槽にほとんど魚密度無視の状態で飼育しており、いい加減どこかに放流したいと考えていました。そこで、これらの水槽に隔離していた魚を全て、かつてブラックバスを駆除して、何も生息していない寺脇ため池に放流することにしました。


(かつてブラックバスを駆除し、魚類が何もいなくなってしまった寺脇ため池。)


(過密状態の隔離水槽。ドジョウ、ジュズカケハゼ、ヨシノボリを飼育。)

 ということで、さっそく寺脇ため池に放流しに行きました。旧迫川右岸土地改良区事務局長兼ゼニタナゴ復元する会副会長の遠藤がバケツを持って放流です。ドジョウ約100匹、ジュズカケハゼ約100匹、ヨシノボリ5匹を放流しました。元気に育って増えてくれるのを望みます。





 寺脇ため池には、今後も二枚貝を投入したり、めだかなどいろいろ放流して、日本在来淡水魚の楽園?にしてみたいと思っています。ごちゃ混ぜに色々な種類を放流すれば、その環境に適した種が、適当な割合で生息するのではないか、と勝手に予測しています。ブラックバスだけしか生息していないのため池とか、巨大な鯉と鮒しか生息していない単調な魚類相にならないようなため池になって欲しいです。

(2008年12月12日)

ゼニタナゴ保全池における12月上旬の魚類捕獲作業の結果

 12月上旬に続けて行った、ゼニタナゴ保全池の魚類捕獲調査の結果を報告します。結果は下表のとおりです。捕獲した魚類は保全池に戻さず、隔離水槽を経て在来魚は寺脇ため池に放流しました。タイリクバラタナゴは水槽で隔離飼育中です。



 ただしジュズカケハゼでカウントした中に約5匹ヨシノボリが含まれています。それにしてもジュズカケハゼだけで200匹近くも捕獲されるとは、ジュズカケハゼ保全池となってしまっています。ジュズカケハゼは上流の取水するため池に生息しており、時折、樋管(ひかん)を通して降りてきていると思われます。何か手だてを考えねばなりません。

(2008年12月12日)

ゼニタナゴのオス ゼニタナゴのメスゼニタナゴのオスゼニタナゴのメス
〒989-0281 宮城県遠田郡涌谷町小里字新折居37番地
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協力・後援:旧迫川右岸土地改良区/涌谷町旧迫川右岸地域環境保全推進協議会

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