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きゅうはさまゼニタナゴをふくげんするかい
〜美土里ネットによる在来魚復元の記録とボランティア活動記録6〜

アカハライモリ
(ゼニタナゴ保全池で捕獲したアカハライモリ)

ゼニタナゴ保全池のアオミドロ除去作業を行いました

 2009年4月中旬、ゼニタナゴ保全池に大量に繁茂してしまったアオミドロの除去作業を行いました。アオミドロは非常に強い繊維質状の藻で、繁茂し過ぎると、稚魚などが絡まり動けなくなってしまい、魚の繁殖に支障をきたします。また、腐ってヘドロとして池の底に堆積してしまいます。冬の間はさすがに水温が冷た過ぎて除去作業ができませんでした。4月を過ぎて春になり、池の水温も上がって作業が出来るようになりました。

アオミドロ

 胴長を身につけ、プラスチックケースを持って池に入り、タモ網を片手で持ち、片手でアオミドロをタモ網に水ごと流し込み、ある程度タモ網に溜まったら、脱水してプラスチックケースに入れるのを繰り返します。衣装ケースが満杯になったら池から上がり、アオミドロを捨てます。この繰り返しです。結果、このケース20杯くらいのアオミドロを除去しました。

 アオミドロが乾燥したら、地元の方に火を付けてもらい燃やしてもらおうと思います。水を含んでいると重いアオミドロですが、乾燥してしまうと、意外なほど軽くなってしまいます。

アオミドロ

アオミドロ

 とりあえず、アオミドロの除去作業が終了した保全池です。まだ、幾分アオミドロが残っていますが、また別の日に同じ作業を繰り返して除去しようと思います。

ゼニタナゴ保全池

 アオミドロの除去作業をしているとアオミドロと一緒に大量のヌマエビがタモ網の中に入りました。池の中ではヌマエビがかなり繁殖しているようです。また池の浅瀬を観察していると、稚魚の群れが目に入ります。稚魚の種類はだいたい検討がついていますので、今度タモ網で捕獲して確かめてみようと思います。

 そして、アオミドロはこれから夏から秋にかけてますます繁殖してしまいます。水草が育たない冬の間に繁殖するアオミドロは仕方がないとして、夏から秋にかけてアオミドロが繁殖してしまっては、除去作業をするのが非常に重労働となってしまいます。なので池の水面一面を覆い池の窒素分を固定するような、ジュンサイやホテイアオイなどの水草を植えて、アオミドロの繁殖を防ぎたいと思います。

 ジュンサイやその他浮き草の方が余程除去作業が楽そうです。ジュンサイなら食糧にもなります。

大崎市田尻大貫のメダカの郷へ行ってきまました

 大崎市田尻大貫、大崎市立大貫小学校の向かいにあるメダカの郷へ行ってきました。メダカの郷は高橋孝憲先生が主催する、淡水魚や水草などの楽園です。いろいろと新聞やテレビでも紹介され遠くから、足を運ぶ人もいるそうです。メダカを大量に繁殖させて、欲しい人に配る活動をしています。また地元などと協力し、古代ハスやサンショウウオなどの環境の復元活動もしていらっしゃる方です。

メダカの郷

 夏には、田んぼの畦畔(けいはん)に穴を開け、農家を悩ませるザリガニを捕獲して、食べてしまう企画をしていました。ザリガニは田んぼのロブスターだそうです。私もザリガニを食べたことがありますが、エビと変わらない味です。殻ごと食べても沢ガニの佃煮を食べるような食感でした。

 また、最近はヌマエビやスジエビなどの淡水エビの養殖にも力を入れており、農家の減反水田を使ってエビを養殖する試みなども行っているようです。この淡水エビも私は餅にあえてエビ餅として食べていた頃がありました。しかし、伊豆沼での淡水エビの漁獲がほとんどなくなってから、東北地方の伝統の餅エビも食べることはなくなってしまいました。伊豆沼の淡水エビは若干泥臭かったのですが、このメダカの郷や涌谷のゼニタナゴ保全池で見つけるエビは、キレイに透き通っており、いつかまとめて捕獲し食べてみたいと思います。

メダカの郷

 このメダカの郷では、宮城県の淡水魚や水草がほとんど生育されているのではないかと思われます。高橋先生に伺うと、遠くからの問い合わせも多いようです。ついに絶滅危惧TA類になり絶滅の一歩手前の状態になったゼニタナゴも飼育されているようです。

 また毎日新聞の記事にも載っていたのですが、絶滅危惧種のジュズカケハゼの人工繁殖を試みるそうでジュツカケハゼを見せていただきました。ゼニタナゴ復元する会でも、意図せずゼニタナゴ保全池で繁殖してしまった大量のジュズカケハゼを捕獲していたのですが、生き餌しかなかなか食べないようで、飼育できずに、近くの池に放流していました。

 この頃のジュズカケハゼは繁殖期になっており、黒い体色にオレンジのジュツの模様がちゃんと出ています。

ジュツカケハゼ

 突然変異の色素が抜けたオタマジャクシを見せてもらいました。赤いオタマジャクシです。このまま育てば色の抜けたカエルになるはずですが、高橋先生は、このオタマジャクシが若干傷ついていることから、「ちゃんと足が生えてカエルになるかどうか。」と、おっしゃっていました。

オタマジャクシ

 他にも巨大なフナを捕まえたそうで、フナを飼う人に渡すため、発砲スチロールの容器に入れられていました。これとは別に全長42cmにもなるさらに巨大なフナも見せていただきました。

フナ

 高橋先生に毎回の事ながら、ゼニタナゴ保全池でのゼニタナゴ復元へ向けいろいろと助言を頂きました。やはり生き物相手、しかも相手は絶滅寸前の弱い種のゼニタナゴ。簡単にはいかないものです。

保全池に水が無い・タイリクバラタナゴは湧いてくる

 6月上旬、保全池にほとんど水が無くなってしまいました。池全体をスロープに設計していたため、幸い完全に干からびた状況ではありませんが、あまりにも水深が少なく、しかも水温も高くなっています。手で池の水をさわると生温かい状態です。おそらく約26度程度の水温になっているのではないでしょうか。

 何しろお天気が続き雨が降らず、取水源のため池の貯水量もギリギリの状況なのです。しかも、池の外から、ジュズカケハゼが保全池に侵入するのを防止するために、取水口にネットを取り付けており、このネットが、良好な取水の妨げにもなってしまっています。

 どうしたやいいのか・・・。

ゼニタナゴ保全池
(ゼニタナゴ保全池上流部)

 これだけ水温が高くなっていると、二枚貝の中にゼニタナゴの仔魚が入っていたとしたら、二枚貝から浮上しているはずです。そこで仮に浮上したとして、これだけ池の貯水量が少なくなっていると、タイリクバラタナゴやジュズカケハゼの生息密度も上がり、被食圧が高くなってしまいます。

 タナゴはその生活史から、水温の上昇や低酸素にはある程度強いはずです。問題は二枚貝です。二枚貝は割と低酸素に弱い印象があるので、この水温の上昇によって死滅していないかどうか心配です。

(水温が上昇すると、水に溶け込む酸素が少なくなり、水中の酸素濃度が低下します。)

ゼニタナゴ保全池
(ゼニタナゴ保全池下流部)

 そして4月の下旬からカゴ網により、保全池に生息するタイリクバラタナゴとジュツカケハゼの撤去作業をしているのですが、いまだに両者とも捕獲できる状態です。捕獲する速さと、池でこれらの種が繁殖して成長する早さが同じくらいなのでしょうか。捕っても捕っても、減らない状況です。しかし、捕まるタイリクバラタナゴの体長は、小さい個体が増えたようにも思えます。恐るべきタイリクバラタナゴの繁殖力と、ジュズカケハゼの繁殖力です。


(カゴ網で捕まるタイリクバラタナゴとジュツカケハゼなど)

 そして、メダカが捕まりました。以前保全池の浅瀬で小魚の群れを目視で確認していたのですが、おそらく、タイリクバラタナゴの稚魚とメダカだったのだと思います。メダカは上流のため池には生息しておりませんので、以前ゼニタナゴの稚魚を放流するときに小里小学校のみなさんが放流したメダカが生き残り、繁殖したのだと考えられます。メダカは、ジュズカケハゼの捕食圧も逃れよくぞ繁殖していたものです。

メダカ
(メダカ)

 ジュズカケハゼの稚魚も捕まります。小さくて見た目はかわいいのですが、肉食で何にでも食らい付いていき、しかも人工的に飼育しようとすると、生き餌しかなかなか食べないという、難しい種です。”ジュツ”という名称がついていることから、縁起が良い魚とも言われています。また、環境省のレッドデータブックで、絶滅危惧TB種に指定されています。

ジュズカケハゼの稚魚
(ジュズカケハゼの稚魚)

 相変わらず、捕まる大量のタイリクバラタナゴとジュズカケハゼなどは、引き取ってもらっています。

 さて、仮に二枚貝の中にゼニタナゴの仔魚が入っていたとしたら、今のゼニタナゴ保全池の水温を考えると、もう稚魚として浮上しているはずです。ゼニタナゴの稚魚が浮上したかどうか確認できるのは、もう少し成長して、タイリクバラタナゴの稚魚との違いが判別できる7月中旬頃まで待たなくてはなりません。

 果たして、ゼニタナゴの稚魚は浮上したでしょうか?

4月から6月までの保全池調査結果(サンショウウオも捕まりました)

 4月末から6月末まで続けていたカゴ網を使った、保全池の魚の捕獲調査結果がでました。結果は下表のとおりです。タイリクバラタナゴがなんと約1400匹も捕まりました。1回カゴ網を入れると、だいたい50匹捕まる感じです。ジュズカケハゼも相変わらず捕まります。80(m2)程度の小さい池で、よくこれほどまでに繁殖と成長を繰り返すものです。

[表]

(調査にはすべてカゴ網を使用)

 そして驚くべきことにトウホクサンショウウオまで捕まりました。イモリは、過去に何度か確認されており、この保全池の近傍でもイモリを見かけるので生息していても不思議ではありませんでした。しかし、まさかサンショウウオまで捕まるとは。一体どこからやってきたのかとても不思議です。ゼニタナゴを復元する前に、ジュズカケハゼやサンショウウオなどの希少な生物が意図せず繁殖してしまっているところが、涌谷の自然の豊かさと、同時に生き物を育てる難しさを感じさせます。

トウホクサンショウウオ
(トウホクサンショウウオ)

トウホクサンショウウオ
(トウホクサンショウウオ)

 捕獲した魚などは池に戻さず、有効利用して下さる方に引き取っていただいております。池から除去してもタイリクバラタナゴは繁殖と成長を繰り返している様です。この繁殖力旺盛過ぎるタイリクバラタナゴに対して、今後どのように対処するか考えなければなりません。人力で池から捕獲除去を続けるには多大な労力がかかります。


(いつも大量に捕まるオタマジャクシ)

ドジョウ
(立派なドジョウも捕まります)

水位変動を繰り返す保全池

 保全池の取水源はため池や雨水なので、当然その水位は天候などに左右されます。晴れの日が続くと水位は下がり、池の一部は干上がってしまいます。そして水温は上昇します。逆に雨が降ったり、上流のため池の取水口を解放したりすると、池の水位は上がり水温は低下するわけです。

 二枚貝の好きな砂は池の水深が深い場所に敷いているので、二枚貝が干上がって死んでいるところは見かけません。しかし、非常に水温が高くなっている時は、二枚貝の生息にとって非常に厳しい環境のではないかと思います。

 ところが、相変わらずタイリクバラタナゴは大量に捕獲できるので、タイリクバラタナゴが大量に繁殖できる程度の二枚貝は生存しているものと思われます。


(水位が低下して一部が干上がってしまった保全池)

 ため池はその貯水量や取水量、ため池への水の流入量によって、それこそ水位変動や温度変化は千差万別です。しかし、これが多少なりとも環境の攪乱要因となり、河川でいうところの擬似的な洪水原やワンド、タマリなどの環境に似通っているのだと思います。それが、タナゴやメダカ等の里山に生息する淡水魚にとって、好ましい環境になっているのではないかと、勝手に都合の良い方へ解釈しています。逆にこの保全池で、年中水位と水温を一定にしておくのは困難です。

 保全池の中をようく目を凝らして観察すると、水際には大量のウシガエルのオタマジャクシが張り付いており、水面からやや深いところには、メダカがうようよ泳いでいます。前回の調査はカゴ網を使ったのであまりメダカが捕獲されていませんが、当て推量ではこの池に最低1万匹以上のメダカが生息しているものと思われます。メダカの繁殖力も旺盛なものです。


(水位が多少回復した保全池)

 カゴ網から引き上げられる中に相変わらずゼニタナゴの姿は確認できません。タイリクバラタナゴの成長の速さをみると、この春ゼニタナゴの稚魚が二枚貝から浮上したのなら、そろそろ判別可能な程度に成長しているはずですが、残念ながらカゴ網ではゼニタナゴは確認できませんでした。7月中旬頃になったら、タモ網やサデ網を使い、ゼニタナゴが生息しているのか、していないのか調査をする予定です。


(保全池にはアオミドロが大量発生 アオミドロは除去してもキリがありません)

 アオミドロがどうしても繁殖してしまいます。枯れればヘドロ化して池の底へ沈殿してしまいますので、なるべく除去したいのですが、この小さな池でも自然の力は偉大であり、人間の人力による除去作業などものともせず、アオミドロは繁殖していきます。アオミドロが繁殖しないように、水面を水草や浮き草などが覆えば良いのでしょうが、ここまで水位変動の大きい小さな池では、水草や浮き草が繁殖するのも難しいようです。この保全池はため池と水田の中間のような環境を示していると思います。

 そして、タイリクバラタナゴ、メダカ、ウシガエルのオタマジャクシの大繁殖に加え、ついにザリガニも確認されました。ザリガニも増えすぎると、タナゴや二枚貝の被食圧を強める恐れがあるので、歓迎できないのですが、なにせ陸上を移動してくる生き物にはどうしようもありません。


(保全池で大量に生息しているウシガエルのオタマジャクシ)

水位が安定した保全池

 梅雨が過ぎ7月中旬になり、ため池の貯水量も安定したため、保全池の水位も安定していました。池の表面を観察すると、おびただしい数のオタマジャクシが黒い点々となって見えます。

 他にも真っ赤なトンボや水色のトンボなど、最近あまり見かけなくなったトンボも池の周りで飛んでいます。昆虫は魚類と比べものにならないくらいに種類が多いので、どのような種が繁殖しているのか少しずつ確認してみたいと思います。しかし、トンボは捕まえるのが難しい。


(水位が安定した保全池)

 池の際を見ると、丸々太ったウシガエル(食用ガエル)がいます。物音に敏感で、足音などを立てると、すぐに水の中に逃げてしまいます。この池のウシガエルは丸々と太っています。この池で何を食べているのでしょうか。通常のカエルのように昆虫類を食べているだけでは、このようにならないでしょう。今度さばいて胃の中を確認してみようか・・・。

ウシガエル
(ウシガエル)

 池の真ん中で浮かんでいるウシガエルです。つぶらな瞳と太平楽を決め込むかのような脱力した姿です。ゼニタナゴが復元できない人様の苦労など、関係ないと言った表情がなんともいえません。(当たり前だ)

ウシガエル
(ウシガエル)

 最後に、二枚貝の写真です。分かりずらいですが、カゴの中にネットに入れた二枚貝が入っています。この時点で200個ほどあります。毎年真冬に採取してくるのですが、今年は今の季節に採取して、ため池からの水が流れる水路に置いています。寒い時期に二枚貝を水路から採取するのは身体がシバレますし、いろいろと失敗から学んだ事もあり、次の計画のために二枚貝を水路に一時仮置きしています。


(二枚貝)

ゼニタナゴのオス ゼニタナゴのメスゼニタナゴのオスゼニタナゴのメス
〒989-0281 宮城県遠田郡涌谷町小里字新折居37番地
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協力・後援:旧迫川右岸土地改良区/涌谷町旧迫川右岸地域環境保全推進協議会

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