×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。




ホーム活動記録1活動記録2活動記録3活動記録4活動記録5活動記録6
活動記録7活動記録8活動記録9活動記録10活動記録11活動記録12
活動記録13活動記録14活動記録15活動記録16活動記録17

きゅうはさまゼニタナゴをふくげんするかい
〜美土里ネットによる在来魚復元の記録とボランティア活動記録7〜


(ゼニタナゴ保全池で捕獲したミズカマキリ)

ゼニタナゴ保全池の水草とミズカマキリ

 8月上旬、ゼニタナゴ保全池へ行ってみました。保全池では水草が繁茂し始めていました。下の写真は帰化植物のオオフサモです。水深の浅い部分に繁茂しています。水草の間にタモ網を入れると、大量にヌマエビが入りました。よく見ると小さなジュズカケハゼの稚魚も捕まります。小さな生き物の住み家や、隠れ家になっているようです。

オオフサモ
(オオフサモ)

オオフサモ
(オオフサモ)

 ハート型の葉っぱをした水草は、トチカガミといいます。昨年は池の一部を覆う程繁茂していたのですが、今年は水際にちょろちょろとしか生えていません。今年の7月は低温だったので、そういった気象条件も関係しているのか。それともこれから繁茂するのか。

 葉を裏返すと、何かの卵のようなモノがびっしりと付着しています。正確には分かりませんが、何となくサカマキガイの卵のような気がします。

トチカガミ
(トチカガミ)

トチカガミ
(トチカガミ)

 そして最後にミズカマキリです。たまたま網にかかりました。マツモムシやアメンボは大量に捕まるのですが、ミズカマキリは初めて見ました。時間が経てば、ゲンゴロウやタガメなどの水棲昆虫が姿を現すようになるのではないかと期待しています。

ミズカマキリ
(ミズカマキリ)

 池を目で観察すると、何となくメダカの数が減ったような気がします。逆にオタマジャクシは大量に見えます。メダカはどこへいってしまったのか。ウシガエルやジュズカケハゼなどのエサになってしまったのか。小さな池でも多様な生物よる複雑な生態系と、食物連鎖が出来ているようです。

 最後に採取してきた二枚貝の様子です。幸い口を開けて死んでいる貝も見かけないので元気なようです。二枚貝は水中の珪藻や有機デトリタスを食べているので、ここの水が合っているのでしょう。二枚貝は、宮城県で普通に見かけるドブガイ(今はヌマガイとタガイに分類される)とイシガイなのですが、ヨコハマシジラガイかマツカサガイを採取してきました。

 ただし、両者とも形状が似ており、開口器を使って二枚貝を開けて歯の形状を確かめないと、種の特定が難しいということで、マツカサガイなのかヨコハマシジラガイなのかは不明です。ヨコハマシジラガイは絶滅危惧種に指定されています。


(水路にストックしている二枚貝)

ジュツカケハゼ保全池

 ゼニタナゴを復元したいと願って、復元を図る池の名称を”ゼニタナゴ保全池”としているのですが、現実はゼニタナゴはいまだ確認されていません。現時点ではメダカ保全池やジュズカケハゼ保全池と称する方が正確かも知れません。この池では、当たり前のように増殖しているメダカやジュズカケハゼも、環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧種に指定されています。

 8月下旬、久しぶりにカゴ網を入れてみました。以前はカゴ網を仕掛けると、タイリクバラタナゴばかり大量に入ったものですが、今回はタイリクバラタナゴはあまり入らずジュズカケハゼとメダカが入るようになりました。メダカは小里小学校の生徒さんが、ゼニタナゴ放流会の時に放流した10数匹が生き残り、ここまで増えてくれたのは意外でした。



 上の写真はカゴ網から引き上げたサカナをプラスチックのケースに移し替えたところです。左から、「メダカ、ドジョウ、ザリガニ」、「ジュズカケハゼ」、「タイリクバラタナゴ」と分けています。最終的にメダカは30匹、ドジョウが10匹、ジュズカケハゼ120匹、タイリクバラタナゴ36匹が捕獲されました。

ザリガニ
(ザリガニ)

ジュズカケハゼ
(ジュズカケハゼ) 写真をクリックすると高画質になります

タイリクバラタナゴ
(タイリクバラタナゴ オス) 写真をクリックすると高画質になります

 捕獲されたバラタナゴを見ると、オスは上の写真のような見事な青と赤の婚姻色、メスの個体からは産卵管が出ていましたので、活発に繁殖が行われているはずです。カゴ網に仕掛けたエサが悪かったのか、それとも、魚類相が春頃と変化しているのか。

 しかし、絶滅危惧種とはいえ、捕獲してしまった大量のジュズカケハゼの処遇にいつも困り果てています。そして、もう少し注意深く観察してみることにします。

夏のゼニタナゴ保全池の風景

 夏も終わりに近付いてきた頃、ゼニタナゴ保全池の風景を写真に収めてみました。



 上の写真は保全池の竹製ベンチです。作られてから2年ほど経過していますが、いまだ健在です。竹は耐久性があります。同じように防腐処理をしない木材で作っていたら、もう朽ちていたと思います。

 訪れる人も希な保全池の周辺は、雑草が繁茂しています。雑草の生命力の強さが伝わってきます。



 池に置いてある石です。苔むしてきて貫禄が出てきました。

トチカガミ

 池に繁茂するトチカガミという水草です。葉の裏を観察すると、空気の詰まった”浮き”があります。

トチカガミ
写真をクリックすると高画質になります

 トチカガミの群落です。ゼニタナゴは水草を好みますし、外敵から身を隠すには水草の群落がどうしても必要となってくると思います。今年になって、メダカの採取数が増えたのも、水草が増えたことにより、産卵場所が増えたのと、外敵からの隠れ場所が出来たためだと思います。

オオフサモ

 水草のオオフサモです。水中だけでなく水上にも出てきます。

オオフサモ
写真をクリックすると高画質になります

 オオフサモの群落です。池の日影になる場所に繁茂しています。水草によって、それぞれ最適な生息条件があるのだと思います。



 保全池に注ぐ取水口です。ため池から水を取水しています。一度ため池を通ることで、温度が高くなり、珪藻などがある程度含まれた状態の水が注がれるようになっています。渇水時期を除いて掛け流し状態で、最近、池の水位変動はほとんどなくなりました。



トチカガミの花

 ゼニタナゴ保全池で、水草のトチカガミの花が咲いていたので写真に収めてみました。曇天の天候に小さな白い花が何とも健気に見えました。



 保全池は草刈りがされ、綺麗さっぱりとしました。先週に天候が続いたため、池に入る水は少なくなっています。夏の終わりのこの時期に水草が繁茂してきます。もう少し早い時期に、春あたりから繁茂するような水草がないかどうか来年に向けて探してみたいと思います。


(トチカガミの花) 写真をクリックすると高画質になります

今後のゼニタナゴ復元活動について打ち合わせ



 宮城の公共水面にゼニタナゴを復元させたいと、この活動を始めてから、既に2年以上も経過しています。ところが、公共水面はおろか繁殖専用の保全池を作り、ゼニタナゴの稚魚を放流しても繁殖が確認できない状況です。

 長期に渡る活動でしたので、手詰まり感は否めません。しかし、これまでの失敗した原因を考え、その原因を取り除く対策をすることで、復元への道があるのではないかと考えました。そこで、9月中旬、ゼニタナゴ復元する会のメンバーと、今後の計画などについて打ち合わせを行いました。


(打ち合わせの様子)

<考察した原因・今後必要な対策>
保全池に肉食性のジュツカケハゼが大量に繁殖してしまった。
保全池にゼニタナゴの競合種であるタイリクバラタナゴが繁殖してしまった。
二枚貝の中にタイリクバラタナゴの仔魚が入ってしまっている。
春先に稚魚の隠れがとなるような水草などが少ない。

<良いと思われる傾向>
メダカが繁殖している。
淡水エビが繁殖している。
二枚貝が生存している。(再生産されているかは不明)

 良い傾向をそのままに、原因を取り除いていくのは難しいことです。しかし、時間はかかるものの、一歩一歩、考えた対策を実施していくことになりました。対策の内容はいずれ明らかにしていきたいと思います。

保全池に鯉がいた

鯉コイ
(鯉コイ 体長19cm)

 保全池を定期調査していたところ、鯉がカゴ網にかかりました。どのように小さなカゴ網に入ったのか?そして、そもそもこの鯉はどこからやってきたのか?謎だらけです。

ジュツカケハゼ
(ジュズカケハゼ 体長8cm)

タイリクバラタナゴ
(タイリクバラタナゴ オス 体長7cm)

 そして、相変わらず、ジュツカケハゼが大量に捕獲されます。秋口に入り、池の水が澄んできたので、池の浅瀬を観察すると、ジュズカケハゼが目で観察できます。最初はメダカかと思いましたが、ジュツカケハゼでした。

 メダカやドジョウ、淡水エビも捕まります。ここにきて、タイリクバラタナゴの捕獲される数が少なくなりました。そしてその中でも、タイリクバラタナゴはメスよりオスが多く捕まります。

イシガイとカワニナ
(イシガイとカワニナ)

 池の底を探ると生きた二枚貝が確認できます。ただし、ここで二枚貝の再生産が行われているかどうかは分かりません。いずれ池の水位を下げ小さな稚貝が生息しているかどうか確かめてみる必要がありそうです。

 また、カワニナも多数生息しています。水棲昆虫に、カエルやサンショウウオのような両生類など、ゼニタナゴの復元が出来ないこと以外は多様な生物の生息する池になっていると思います。

ゼニタナゴのオスゼニタナゴのメスゼニタナゴのオスゼニタナゴのメス
〒989-0281 宮城県遠田郡涌谷町小里字新折居37番地
tel:0229-45-3950  fax:0229-45-3952
e-mail:k-h-ugan@atlas.plala.or.jp
(c)2007 旧迫ゼニタナゴ復元する会 All rights reserved.
協力・後援:旧迫川右岸土地改良区/涌谷町旧迫川右岸地域環境保全推進協議会

ホーム活動記録1活動記録2活動記録3活動記録4活動記録5活動記録6
活動記録7活動記録8活動記録9活動記録10活動記録11活動記録12
活動記録13活動記録14活動記録15活動記録16活動記録17