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きゅうはさまゼニタナゴをふくげんするかい
〜美土里ネットによる在来魚復元の記録とボランティア活動記録9〜


(生き物調査待機中)

保全池生き物調査(お昼の時間・新米のおにぎりととん汁)

 授業が終わったら昼食の時間です。真心が込められ作られたとん汁と、今年の秋取れたばかりの新米のおにぎりがでました。


(総勢70人分のとん汁をよそいます)


(美味しそうなとん汁)


(とれたばかりの新米のおにぎり)


(みんなで楽しい昼食の時間です)



保全池生き物調査(豊かな農村の食・ドジョウ料理とザリガニ料理)

 昼食の新米のおにぎりととん汁に加えて、農村の食材を食べてもらおうと、ドジョウの唐揚げと、ザリガニ料理が出されました。食材は、大崎市田尻大貫で「メダカの郷」を主催する高橋孝憲先生に提供して頂きました。ドジョウもザリガニも捕獲してから調理するまで、泥抜きをしなくてはなりません。高橋先生宅で、泥抜きされ臭みの取れたドジョウとザリガニを調理しました。高橋先生には毎回お世話になっております。

ドジョウ料理
(ドジョウの唐揚げ)

ザリガニ料理
(茹でられて真っ赤になったザリガニがこんもりとお皿に・・・)

 さて、ドジョウはともかくザリガニは食べられるのか・・・?とお考えの方もおられると思います。ザリガニも元々は食用として、日本に移入され各地に広まったものです。でもそれは大昔の話では・・・?と思われた方々。ドジョウもザリガニも今や高級食材です。東京の築地市場では、ドジョウ、ザリガニともに高値で取引されています。

 市場で取引されたドジョウは、天ぷら、唐揚げ、どじょう汁、柳川丼などの食材として使われています。ではザリガニはというと、何とフランス料理の食材として使われているのだとか!しかも女性に人気ということです。どんな料理として出されているのか気になるところです。


(みんなザリガニの殻むきに真剣です)

 最近のニュースを調べると、ザリガニの産地の茨城県では出荷量が減り、ザリガニの市場価格が上がっており、キログラムあたり2000円を超えたのだとか。なんとも、ドジョウやザリガニなど、農村では見向きもされない生き物ですが、東京へ行くと価値ある食材に変わるのですね。

 それで、ザリガニはどのようにして食べたかというと、茹でてから塩をかけて食べるというシンプルな方法です。当然ながらエビの味がします。写真のように子供達に大人気でした。先入観が少ないないためなのか?年齢が低くなるにつれてザリガニへの拒否反応が薄くなるようです。ザリガニをバクバク食べている子供達をよそ目に、気色悪がっている高学年の生徒や先生方、大人達が見受けられました。食わず嫌いはいかんですよ。

ザリガニ料理
(食べる部分は尾っぽの部分でこんな感じ 身が小さいです)


(尾っぽの部分を食べられたザリガニ君)

 ドジョウの唐揚げの方はどうだったかというと、ご覧のとおりの大人気ですぐに無くなってしまいました。塩味が付いており、カラッとした食感でとてもおいしいものでした。ドジョウも小ぶりだったのが良かったのかも知れません。ドジョウを現役で食べてきた世代の方々に聞くと、大きなドジョウより小さめのドジョウの方がおいしいのだそうです。でも捕まえる時は、大きなドジョウが使えた時の方が嬉しいのだそうです。なんとなく気持ちが分かります。

 

 
(ドジョウの唐揚げに群がる子供達)

 ということで、貴重な農村の食材や文化を、舌と胃袋で体感した時間となりました。

保全池生き物調査(生き物調査に出発)

 授業や昼食をすませてから、会場の旧迫川右岸土地改良区から、保全池までマイクロバスで出発しました。小里小学校児童全員参加のため、バスは3往復しました。

 


(出発完了)


(保全池に到着して待ちかまえる子供達)


(生き物調査待機中)

保全池生き物調査(生き物調査前編)

 保全池に全員到着し、子供達にはそれぞれ、バケツと網が配られ興奮の度合いが高まっていったと思います。しかし!安全上の問題から、子供達は捕獲の様子を見ているだけで、実際捕獲作業にあたるのは大人達となりました。子供達にとっては残念でした。


(生き物を捕獲する大人と、その獲物が早く欲しい小学生達)

 ということで、協議会会長自らタモ網を使って、生き物を捕獲します。他にもサデ網を使ってあさると、オタマジャクシやら何やらがたくさん入ります。それを子供達に渡すと大歓声でした。


(旧迫右岸地域環境保全推進協議会 大友会長自らタモ網で生き物を採集します)


(池のふちで獲物と待つ小学生達)

 
(生き物の種類によって仕分けしてもらいたかったのですが・・・)

 生き物の種類毎に、プラケースに移し替えて欲しかったのですが、ご覧のとおり、グチャグチャに入り乱れ、取った生き物がどこへいったのか分からない状態です。そして、先生に禁止されていても、自ら生き物を捕まえに行こうとする積極的な子供達まで出てくる始末でした。


(果敢に水際に近づいて行く生徒)



保全池生き物調査(生き物調査後編)

 


(淡水エビとジュツカケハゼを仕分けするメダカの郷の高橋孝憲先生)


(大きなドブガイを持って見ている生徒)


(どのケースに何が入っているのか分からない状態)


(どのバケツに何を入れたのか分からない状態)


(子供達は魚や生き物に夢中です)


(捕まえた魚をそれぞれアクリルケースに入れて説明します)


(お決まりの記念撮影)

 この後、ゼニタナゴ復元する会 遠藤副会長から終わりのあいさつがあり、無事生き物調査は終了しました。新米のおにぎりと豚汁を食べ、ザリガニとドジョウの料理を楽しみ、生き物で生き物を見たり触ったりで盛りだくさんの生き物調査でした。この後、小学生達は戻ってから給食があったのだとか・・・。食べられたのでしょうか。

保全池生き物調査(ゼニタナゴ復元について考察)

 今回、池の水位を下げ、タモ網、サデ網を使った調査した結果、タイリクバラタナゴ、カネヒラ、メダカ、ジュツカケハゼ、淡水エビが確認されました。今回の調査では捕獲できませんでしたが、以前の調査でドジョウも確認されています。

 今回は大量のオタマジャクシとジュズカケハゼ、淡水エビが捕獲され、あまり網には入らなかったもののメダカの群れは確認され、メダカも大量に生息していると考えられます。しかし、タイリクバラタナゴは数匹しか網に入りませんでした。なぜかカネヒラが一匹ほど網に入りました。

 足かけ3年近くゼニタナゴの復元を試みて来ましたが、残念ながらゼニタナゴは確認することができませんでした。以前の調査でも一匹のゼニタナゴも確認できていなかったことから、2年前に保全池へ放流したゼニタナゴは繁殖できなかったと考えられます。

 また今回の調査でタイリクバラタナゴの生息数が著しく減少したことも印象的でした。昨年や今年の春まで大繁殖していたタイリクバラタナゴ減少の原因を考えると、

1.春からの調査時に捕獲したタイリクバラタナゴは合計2000匹程度池から撤去した。
2.肉食性のジュズカケハゼにより、タイリクバラタナゴの稚魚が大量に補食された。
3.水鳥などにタイリクバラタナゴが捕食された。

という上記1〜3の原因やその複合した原因を考えました。

 特に保全池には大量のジュズカケハゼが繁殖しており、数の上では池の優占種となっていました。しかし、同じようにジュズカケハゼに捕食されていると思われるメダカと淡水エビは繁殖し、今回の調査でも捕獲されいます。なぜタイリクバラタナゴ、淡水エビ、メダカの3種の中でタイリクバラタナゴだけが数を減らしたのか、疑問が残ります。

淡水エビ
(捕獲された大量の淡水エビとジュズカケハゼの一部)

 他にタイリクバラタナゴ減少の原因として産卵基質の二枚貝の減少を考えたのですが、二枚貝は池の底から生きている個体が確認でき、さらに保全池で再生産されたと思われる小さい個体も確認できたことから、産卵母貝となる二枚貝の減少という理由は考えにくいと思いました。

 タナゴの産卵母貝が保全池で繁殖し、再生産をしているということについては嬉しいことでした。二枚貝の幼生(クロキディウム幼生)は、主にヨシノボリ類など淡水魚のヒレに寄生してから成長すると言われています。なので二枚貝は、ジュズカケハゼ、メダカ、ドジョウなど、保全池に生息していた何らかの淡水魚に幼生を寄生させ、再生産させることができていたのだと思います。

 メダカや淡水エビの繁殖は、仮にゼニタナゴの稚魚が浮上していたとして、肉食魚など捕食者からの被食圧を下げるという、ゼニタナゴにとって正の効果があると予想していました。しかし、メダカや淡水エビの繁殖力が旺盛で数が増えたため、今度は捕食者のジュズカケハゼの数を増やしてしまったということが考えられます。なので、ジュズカケハゼの繁殖と捕食サイクルを上回る繁殖を見せたメダカと淡水エビは生き残ったものの、逆にタイリクバラタナゴの数を減らしてしまったという面があるのではないかと考えています。つまり、メダカと淡水エビの繁殖が捕食者ジュズカケハゼを増やし、タイリクバラタナゴに負の影響を及ぼしたと考えられます。なので、ゼニタナゴもタイリクバラタナゴと同様に考えると、メダカや淡水エビの繁殖はともかく、それに伴うジュズカケハゼの繁殖の抑制を考慮しなければならないと考えます。

 また、今回カネヒラのメスが一匹だけ網に入りました。体長から、越冬個体と考えられます。カネヒラもタイリクバラタナゴと同様に、放流した二枚貝の中に仔魚が入っていたものが成長したと考えられます。

カネヒラのメス
(カネヒラのメス 体長10cm)

 二枚貝の放流に関しては、特定のタナゴを繁殖させるために、二枚貝の中にタナゴの卵や仔魚が全く入っていない状態、つまり無垢の二枚貝を放流する必要があると思いました。(この二枚貝からタナゴの卵や仔魚を除去できると考えられる手法は既に考案してあります。)

 特に止水域では、繁殖力旺盛なタイリクバラタナゴが侵入してしまうと、同じ生活史を持つ他のタナゴの競合種となり、日本のタナゴを間接的に減少させてしまうおそれが高いと考えられています。なので、二枚貝の放流に伴うタイリクバラタナゴの侵入を防ぎ、尚かつ池に侵入してしまったタイリクバラタナゴの完全な除去を考慮しなければないらないと考えています。

二枚貝の稚貝
(保全池で繁殖したと思われる小さい二枚貝の個体 一番下はカワニナ)

二枚貝の稚貝
(非常に若い二枚貝の個体 ほぼ確実に保全池で二枚貝の繁殖が行われていると思われる)

 この小さな保全池の生態系、魚類相、生物相を2年以上見てきて、ゼニタナゴを繁殖させることは本当に難しいと感じました。しかし、同時に絶滅危惧種のジュズカケハゼが予期せず繁殖したり、トウホクサンショウウオが確認されたりと、面白さや楽しさも感じております。

 東北在来のタナゴは、タナゴ、アカヒレタビラ、ゼニタナゴの3種類です。ゼニタナゴは絶滅危惧TA類となっていますが、タナゴとアカヒレタビラももはや絶滅危惧TB類に指定されている状況です。これら東北在来のタナゴが絶滅の危機に瀕している中で、今後、どのような活動をすればよいのか、今までの3年間の取り組みの失敗などを元に、関係者や関係機関と相談の上、一から今後の方針を熟慮したいと思います。

ゼニタナゴのオスゼニタナゴのメスゼニタナゴのオスゼニタナゴのメス
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