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きゅうはさまゼニタナゴをふくげんするかい
〜美土里ネットによる在来魚復元の記録とボランティア活動記録10〜

たんぽぽのわたげ
(たんぽぽのわたげ)

立冬の田んぼ

 立冬を過ぎた頃、田んぼを歩いてみました。もう渡り鳥が来ている季節で、田んぼをみると雁が群れをつくって羽を休めたり落ち穂などを食べたりしています。とてものどかな光景です。普段車などで意識せずに、雁の群れのそばを通り過ぎても、彼らはたいして警戒もしないのですが、いざ写真を撮ろうとジリジリと近寄っていくと、彼らもジリジリお尻を向け遠くへ行ってしまいます。



 基盤整備の行われていない田んぼの脇の水路をのぞくと、二枚貝が生息していました。上流の土水路に生息していた二枚貝が落ちてきたものだと考えられます。水深と水の流れの速さから、タナゴが二枚貝を利用することはできないでしょうが、田んぼのごく近くに二枚貝が見られるのは貴重だと思います。

二枚貝(ドブガイ)
(二枚貝が移動した痕跡が見えます)

 田んぼの稲の切り株からは青い芽が出ていました。秋に耕起された田んぼもあります。農家の方の営農の仕方によって、冬の田んぼの風景も様々です。

田んぼ

二枚貝を屋内水槽で長期間飼育中

 二枚貝を屋内の水槽で長期間飼育中です。水槽で飼育を始めてから7ヶ月以上経過しています。最初イシガイ3個、ドブガイ3個の計6個の二枚貝を水槽に入れたのですが、今ではイシガイ2個のみ生存中です。

 タナゴ愛好家にとっても、屋内水槽での二枚貝の長期飼育はかなり難しいことだと思います。屋内水槽では、二枚貝の主要なエサである珪藻がまったく不足します。屋外で珪藻を繁茂させた水を注水するという方法も、現実的ではありません。そこで、二枚貝をなるべく手間をかけず長期間飼育する方法を、試行錯誤してある程度実現することができました。

二枚貝(イシガイ)
(45cm水槽に二枚貝を飼育中です)

二枚貝(イシガイ)

 そして、水槽の環境と自然の環境では、タナゴにとっても二枚貝にとっても、まったく条件が異なる事を実感させてくれます。

二枚貝からタナゴの卵と仔魚を抜く方法

 タナゴは二枚貝に卵を産み付け、卵から孵ると貝の中で仔魚(しぎょ)というウジ虫のような状態で過ごし、成長して稚魚の状態になると貝から外へ出ます。二枚貝はタナゴの繁殖に無くてはならない大事な生き物です。

 保全池では二枚貝の長期生息と再生産が確認されたので、二枚貝の生息や繁殖に対して水質やその他の環境が整っていたと考えられます。ゼニタナゴの繁殖には失敗してしまいましたが、これは朗報でした。可能ならば再度ゼニタナゴの繁殖を試みたいと考えていますが、今回の繁殖の失敗で解った問題点を解決しなければ成功はできません。

 問題の一つは、二枚貝の放流と同時に、二枚貝の中に入っていたタナゴの卵や仔魚も、そのまま保全池へ入ってしまったことから、意図せずタイリクバラタナゴとカネヒラが繁殖してしまいまったことです。これらのタナゴがゼニタナゴと競合しなければ問題ないのですが、繁殖力の弱いゼニタナゴはこれら他のタナゴに負けてしまいます。これでは、ゼニタナゴを継続的に繁殖させることが困難となります。

 そこで、無垢の二枚貝、つまり二枚貝の中に卵も仔魚も入っていない状態の二枚貝(無垢の二枚貝)を用意できるようにすることが必要だと考えました。

ドブガイ イシガイ マツカサガイ 盛り合わせ
(採取してきた二枚貝)

 まず、二枚貝を貝開器を使って、中に卵や仔魚が入っていない状態を確認してから放流するという方法が考えられます。しかし、素人の我々が数百個を全て確認していく作業は、正確性と量的に困難だと判断しました。

 次ぎに、二枚貝に卵や仔魚の入っていない時期を選んで、二枚貝を採取するという方法も考えられます。そして、それは今年の春に実際に実践しています。確かに、2月から3月にかけてのごく短い期間には、二枚貝にタイリクバラタナゴの卵や仔魚が入りにくい時期だと思います。しかし、秋産卵のカネヒラの仔魚の混入は防ぐとことはできませんし、一番の競合種のタイリクバラタナゴについても、100%入っていないとは確信を持てません。

 そこで、無い知恵を絞って考えた結果、以下の方法を考えました。

<二枚貝の中からタナゴの卵と仔魚を抜く方法>
1.二枚貝を採取して来る。
2.二枚貝をケース等に入れ、逃げないようにする。
3.二枚貝を、タナゴの侵入が無く長期生存できる環境の場所に置いておく。
4.二枚貝の中に入っている卵や仔魚が成長して稚魚として出て行くまで長期間待つ。

 という方法です。以前に同じ方法を農家の池で実践しましたが、そのときは二枚貝をほとんど死なせてしまって失敗しています。そこで今回は水質等の条件を考慮して、二枚貝の長期生存が可能な場所を選んでいます。

タナゴの卵と仔魚抜き中の二枚貝
(マスで畜養中?の二枚貝)

 そして仔魚を抜くのを実践中の二枚貝です。農業用排水路のマスの深い部分にケース毎沈めて置く方法をとりました。このマスの上流部にタイリクバラタナゴの生息地はありませんし、下流からタイリクバラタナゴが登ってくる心配もありません。ここで、タイリクバラタナゴの稚魚が浮上して成魚になり、再度産卵することも不可能です。

 ただし、地形上大雨が降ると上流からの土砂が堆積してしまい、そのままにすると土砂の下層に埋もれた二枚貝が死んでしまいますので、土砂が堆積したら取り除いてやらなければなりません。またこれから本格的に気温が下がり氷りが張ることも考えられますので、マスの底の土砂を取り除いて、水深を深くしました。

ゼニタナゴ復元する会のとある会員の思うこと

ゼニタナゴ繁殖のイメージ図
(ゼニタナゴ繁殖のイメージ図)

 上の図は、ゼニタナゴのメスが二枚貝(イシガイ)をチラチラ見て、メスが産卵管を二枚貝にさしこみ卵を生み付け、その直後に卵を受精させるため精子を放出しようと、オスのゼニタナゴが後ろで待っている想像図です。オスのゼニタナゴには赤っぽい婚姻色を描いています。

 実際はタナゴを水槽でしか観察したことがないので、自然の生息地でどのような繁殖行動をしているのかは判りません。機会があれば次こそはこういう想像図のような状態となり、たくさんの卵を二枚貝に産み付け、春にたくさんの稚魚が二枚貝から浮上してくることを願っています。

ゼニタナゴ米
(ゼニタナゴ米イメージ図)

 今年こそ・・・・・・・。

古川駅で展示されているシナイモツゴ

 一月中旬頃、古川駅で展示されているシナイモツゴを見てきました。新幹線の改札を入ったコンコースに展示されています。絶滅危惧種TA類という文字が目立ちます。シナイモツゴは、それほど繁殖が難しい種というわけではないのですが、モツゴと交雑してしまうと雑種は不妊となり、消えてしまうようです。

 そのため国内移入種が溢れている東北地域で、シナイモツゴは絶滅状態で、かろうじて隔離されたため池などで生き延びてきたのでしょう。タイリクバラタナゴとニッポンバラタナゴも交雑してしまうと、不妊にはなりませんが、雑種になってしまうそうです。そして純種というのが消えてしまうのです。

シナイモツゴ
(古川駅シナイモツゴの水槽)

 モツゴとシナイモツゴと同様、ニッポンバラタナゴとタイリクバラタナゴも非常に似ていて、外観から判別するのが難しいのです。シナイモツゴの現状を知ると、ニッポンバラタナゴの置かれた厳しさも想像できます。

 駅の構内とはいえ、とても寒い環境なので冬眠の一歩手前なのでしょうか、それとも警戒して隠れているだけなのでしょうか。全てのシナイモツゴが身を寄せ合って、鉢の中に隠れていました。水槽の水はきれいでよく掃除されているようでした。JR古川駅の駅員さん方はかなりマメに水槽を管理しているみたいです。

シナイモツゴ
(身を寄せ合ってかたまっているシナイモツゴ)

タナゴの仔魚抜き中の二枚貝〜春の訪れ〜

 二月中旬、タナゴの仔魚抜き中の二枚貝を置いている農業用水路のマスを見てみました。死んで殻が開いている個体もありましたが、生存率はよいと思います。マスの底の土砂をスコップで上げて、二枚貝を深く沈めることができるようにしました。この二枚貝を活用できるかどうか未定ですが、準備はしておかなければなりません。





 続いて、3月中旬保全池へ行ってみました。



 すっかり春を感じさせてくれます。池には藻類が繁茂して水が緑色に見えます。



 竹製の柵は丈夫です。防腐処理をしていない木製の柵なら、とっくに腐っているところです。この竹柵には、風格すら備わってきたように見えます。



 保全池のそばの水路には、両生類のものと思われる卵がありました。カエルのでしょうか。それともイモリやサンショウウオのものでしょうか。寒天質を含めるとかなり大きなな卵です。



 農業用のマスに置いて、タナゴの仔魚抜き中の二枚貝です。オレンジ色のネットに入れています。二枚貝を新たに採取してきたので、量が増えています。合計300個くらいはあるでしょうか。今度、危険分散のため、一部を他の場所に移動しようと思います。



 保全池など下流に水を供給するため池です。一番上の取水口ががっちりと木の栓でふさがれています。春に向けて、ため池の水は満タンです。



 取水口はふさがれているので、満水位を超えた雪解け水が、余水吐(洪水吐)から勢いよく流れています。春という感じです。



 保全池に繁茂した枯れたオオフサモの群落です。根茎は生きていますので、温かくなれば、また繁茂するでしょうが、枯れた部分はヘドロになってしまいます。なので、枯れた部分を取り除こうと胴長を着けて作業しました。

 しかし・・・。オオフサモの茎はブチブチ切れ、しかも池の底にしっかりと根付いているので、なかなか除去できません。少量除去して作業員(会員佐藤)が力尽きました。情けなや・・・。

ゼニタナゴのオスゼニタナゴのメスゼニタナゴのオスゼニタナゴのメス
〒989-0281 宮城県遠田郡涌谷町小里字新折居37番地
tel:0229-45-3950  fax:0229-45-3952
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協力・後援:旧迫川右岸土地改良区/涌谷町旧迫川右岸地域環境保全推進協議会

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