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旧迫ゼニタナゴ復元する会
〜美土里ネットによる在来魚復元の記録とボランティア活動記録13〜


(睡蓮[スイレン]の花)

池干しを行ったため池にシマドジョウを放流他

 6月下旬、池干ししたため池に、ドジョウとともにシマドジョウも放流したいと考えました。ドジョウと違い、シマドジョウは上流の割と水質の綺麗な場所にいるので、捕獲するため、同水系の上流の水路にドウを仕掛けてみました。

 雨が降らない日が続いたので、水路に水がほとんどありませんでした。雨が降って水量が増えると、下流から魚が登ってきて、ドジョウもたくさんドウに入ります。田んぼの水位も低くなってきたので、一雨降るのを祈るのみです。

どじょう水路
(今時珍しい土水路)

 下の写真のように金属製のドウを仕掛けます。ドウの中にタニシやアメリカザリガニを潰した物を入れると良いのですが、いざそれらを集めようとすると手間がかかるものです。なので、ドジョウを捕るときは他の匂いの出る物で代用しています。この仕掛けたドウは、目が粗いので、食べやすい小さなドジョウは入りにくくなっています。

ドジョウ捕獲用の仕掛け ドウ
(ドジョウ捕獲用のドウ)

ドジョウ捕獲用の仕掛け ドウ
(雨が降って水量が増えています)

シマドジョウの顔
(シマドジョウの顔)

シマドジョウ
(シマドジョウ)

ヨシノボリ
(ヨシノボリ)

ドジョウ
(ドウに入ったドジョウ)

 ドジョウを捕まえるためのドウですが、ドジョウとシマドジョウの他に、若干ながら、ヨシノボリ、アブラハヤ、そしてフナの幼魚も入っていました。

シマドジョウ
(シマドジョウだけをより分けます)

 そして、捕れた大量のドジョウからシマドジョウだけをより分けて、池干ししたため池に放流しました。動き回る大量のドジョウから、シマドジョウをより分けるのは大変でした。300匹以上のドジョウを捕獲した中で、シマドジョウは14匹ぐらいでした。上流部といえども、シマドジョウの比率は低いものです。ホトケドジョウは捕れませんでした。

シマドジョウ
(シマドジョウをため池に放流)

 シマドジョウ以外のドジョウは以前に放流したので、大半はドジョウが好きな方々に譲りました。それらは全て胃袋に収まったことでしょう。

 私も農村文化を味わうために、ドジョウ汁とからあげにして美味しくいただきました。ドジョウ汁は子供の頃に食べたのですが、味を忘れていました。酒で絞めて、鍋で豆腐と煮て卵とネギを入れてできあがりです。とても栄養があります。上流で捕獲して泥抜きをし、酒で絞めたことで、泥臭さは一切ありませんでした。

 これで私はドジョウの唐揚げ、ドジョウ汁、ドジョウの天ぷらと味わったので、残るはドジョウの柳川鍋くらいです。他には地域によってドジョウを使った餅料理もあるそうです。

ドジョウ汁
(ドジョウ汁)

ドジョウの唐揚げ
(晩ご飯のおかずの唐揚げと化したドジョウ)

ドジョウの唐揚げ
(大量のドジョウの唐揚げ)


<二枚貝>

 二枚貝のイシガイが吸水口と排水口を出しているところを写真に撮ってみました。この吸水口から水を吸い込み、水中の藻や有機分を濾しとってエサにしてます。どのくらいの水を一日に吸い込むのか、いろいろな説があり、数リッターから何十リッターかまではっきりしないところがあります。

 いずれにしても、水から藻や有機分を濾しとるので、二枚貝が生きているうちは、水を綺麗にしてくれていることに変わりはありません。

 またタナゴ類はこの隙間にメスが産卵管を差し込んで、二枚貝の中に卵を産み付けます。タナゴの柔らかそうな産卵管をよくこの小さい隙間に差し込めるものだと関心します。二枚貝の丈夫なカラに守られて、そして二枚貝が水を常に吸って排水して酸素が循環する中で、稚魚になるまで二枚貝の中で育つのです。


二枚貝
(二枚貝)

二枚貝
(二枚貝)


(平成23年7月1日)

美しいため池の風景と水草

 方々へ行った際、写真に収めていた美しいため池の風景を掲載します。

 管理された美しい里山の風景を見ると、心が清々しくなります。

美しいため池の風景
(宮城県栗原市)

美しいため池の風景
(宮城県栗原市)

美しいため池の風景
(宮城県栗原市)

美しいため池の風景
(宮城県登米市)

水草
(宮城県登米市)

切伏沼
(宮城県大崎市田尻 切伏沼)

美しいため池の風景
(宮城県大崎市田尻)

美しいため池の風景
(宮城県遠田郡涌谷町)

伊豆沼
(宮城県栗原市 伊豆沼)

美しいため池の風景
(宮城県栗原市 水面を覆うヒシ)

美しいため池の風景
(宮城県栗原市)


(宮城県大崎市田尻)


(宮城県大崎市田尻)

亀の子ため池
(宮城県大崎市田尻 亀の子ため池)

亀の子ため池
(宮城県大崎市田尻 亀の子ため池)

 集落や人家のそばにあるため池には、見て楽しめる種類の水草が多いようです。

 人家から離れたため池には、ヒシなどが一面覆っていたり何も生えていない場所もあったり、様々です。

 人為的でないとしたら、ため池に棲む魚とともに、水草はどのように運ばれてくるのでしょうか。



ハス
(伊豆沼のハスの花)

スイレン
(スイレンの花)

ヒシとヒツジグサ
(ヒシとヒツジグサ)

ヒツジグサ
(ヒツジグサ 日本古来のスイレンの原種 白い花を咲かせます)


(トチカガミの群落)

トチカガミの花
(トチカガミの花 早朝に咲いて昼間にはしおれてしまいます)

トチカガミの花
(トチカガミの花 早朝に咲いて昼間にはしおれてしまいます)


(オオフサモ)

アサザの花
(アサザの花 早朝に咲いて昼間にはしおれてしまいます 撮影:メダカの郷)

アサザの花
(アサザの花 撮影:メダカの郷)

アサザ
(アサザ 撮影:メダカの郷)

ジュンサイ
(ジュンサイとガガブタ 撮影:メダカの郷)

トチカガミ
(トチカガミ 撮影:メダカの郷)


(ホテイソウ? 撮影:メダカの郷)

鹿飼沼のレンコン
(鹿飼沼の古代ハスの花 鹿飼沼地区の休耕田では自然と古代蓮が生えて来るそうです)


(クレソン 湧水地は水温が一定のため真冬でも自生している所があります)


(ウキクサ 田んぼでおなじみの水草 湧水の多い場所では冬でも枯れません)


(平成23年8月1日)

池干ししたため池にジュズカケハゼの稚魚確認

 7月中旬、昨年夏に池干ししたため池に、前回メダカとドジョウ、ヌマエビを放流しました。その後、カゴ網を仕掛けたところ、魚類は何も入りませんでした。ところが、カゴ網を池から上げる瞬間に小さな、稚魚がカゴ網から散って行くのが見えました。

 水面に近づき、良く観察してみると、小さな稚魚が泳いでいます。最初はメダカではないかと思ったのですが、水底にへばり付く動作を見せたことから、それがジュズカケハゼだということが分かりました。

ジュズカケハゼの魚影
(ジュズカケハゼの稚魚の魚影)

 素早く目の細かい網ですくうと稚魚が捕まりました。カゴ網の目よりも小さいので、カゴ網では捕まらないはずです。池干しをしたのですが、生き残るものです。

 何度も書いていることですが、特定の種を復元するもの難しいことですが、逆に絶滅させるのも難しいものです。外来魚駆除の難しさが想像できます。

ジュズカケハゼハゼの稚魚
(ジュズカケハゼの稚魚)

 このジュズカケハゼは東北の在来種であり、絶滅危惧種です。ヨシノボリと同じハゼ科の魚なので、二枚貝を放流した場合、二枚貝の幼生の寄生先として二枚貝の繁殖が期待できます。

 ただし、メダカや他の魚を放流しても、旺盛な肉食魚であるため、補食しまうのが気がかりです。ゼニタナゴが復元できなかったのも、様々な原因がありますが、ジュズカケハゼの存在が大きかったと感じています。

 ジュズカケハゼは肉食魚でタナゴの稚魚などを大量に食べてしまいますが、二枚貝の繁殖に貢献するので、居ないとタナゴ類の繁殖ができません。この存在は、痛し痒しというところです。自然界の絶妙なバランスというものが伺えます。

 この池には、水草が生えていません。水際の雑草もほとんどありません。なので、メダカなどの稚魚やヌマエビの隠れ家となるように、この池に生息できそうな水草を入れてみたいと考えています。

ジュズカケハゼの稚魚
(ジュズカケハゼの稚魚)

 他には、2年から3年モノの大きなザリガニが捕まります。小さなザリガニは、カゴ網から逃げるのか、あまり生息していないのかどうか分かりませんが捕まりません。ザリガニは、堤(つつみ)に穴を開けるため、捕まえるたびに駆除しています。釣り用のエサにもなりますが、大きすぎます。

 ウシガエルの豪快な鳴き声も聞こえたので、生息しているでしょう。それに水棲昆虫、ヤゴの多さには目を見張りました。水が池干し前より澄んでいるので、目視で確認できます。

 ため池を使う地元の方と話しをしても、水が綺麗になったと仰っていました。定期的な池干しは、農業だけでなく、生き物にとっても良い影響をもたらす様です。


(平成23年8月1日)


 9月中旬、再びため池を観察してみました。ため池の岸にはたくさんのジュズカケハゼが水底に張り付いていました。春に比べ成長し、大きくなっているようで、来年には橙色のジュズの斑点の個体が見られるのではないかと思います。




(平成23年9月15日)

ため池に放流する魚の捕獲

 池干ししたため池に放流する魚を捕獲する作業を、昨年、平成22年12月に行いましたが、フナばかりで放流する魚が捕まりませんでした。その後、ドジョウとメダカ、ヌカエビなどを放流しましたが、他にも放流したいと考えました。そのため、平成23年6月から7月にかけて、ため池に放流する魚を、同水系の水路から捕獲する作業を行いました。

 前回は、サデ網を使って捕獲作業を行いましたが、今回は気温と水位が高く、胴長を着て作業をするのがしんどいということで、カゴ網等の罠を使って捕獲作業をしました。


(捕獲した魚の一部)

 捕獲作業の結果、ドジョウ、シマドジョウ、ヨシノボリ、アブラハヤ、モツゴ、タモロコ、タイリクバラタナゴ、カネヒラ、オオクチバス等が捕まりました。

 しかし、図鑑を調べてみると、モツゴ、タモロコ、カネヒラは国内移入種、タイリクバラタナゴ、オオクチバスは外来種であり、東北在来の魚ではありません。せっかくなら、東北在来の魚を放流したいと考えていたので、東北在来の雑魚(ざっこ)がほとんど捕れない状況に愕然としました。


(捕獲した魚の一部)

カネヒラ
(カネヒラ)


(オオクチバスの稚魚とシマヨシノボリ)

 アブラハヤは冷水で流れのある場所を好むようで、ため池には不向きと考ました。ヨシノボリも同じハゼ科のジュツカケハゼが既に生息していることから、放流しませんでした。結局、放流したのはドジョウだけでした。

 そもそも魚は、程度の差こそあれ回遊するものであり、たとえ放流したとしても、ため池という人工的環境で継続的に生息が可能かどうは、放流前に判断ができません。しかし、まずは東北在来の魚を捕獲できないことには試すことすらできません。

 どこへ行った〜!東北(とうほぐ)の魚〜!

オオクチバス(ブラックバス)
(オオクチバス)

 オオクチバス(ブラックバス)は特定外来種に指定されており、宮城県では許可無く生きたまま放流したり異動したり、飼育するのは禁止されているようです。なので無意味な殺生はなるべくしない主義ですが、バスには日干しになって戴きました。

オオクチバス(ブラックバス)
(日干しにしたオオクチバス)

 最後に、F水路、U水路、S水路での捕獲した魚類の割合を載せておきます。当たり前ですが、互いに隣接した水路でも、捕れる魚の種類や割合がかなり異なりました。

 水路と河川の護岸のコンクリート化による二枚貝の減少と、タナゴの減少が言われてきています。しかし、タイリクバラタナゴのみならず、これだけ多くのカネヒラが捕獲された事実に驚きました。

 タナゴは二枚貝の微かな匂いを頼りに、大河川から上流の水路まで上ってくるのではないかと考えています。

 また、最近はタナゴ釣りが流行しているようで、捕獲作業の最中に多くのタナゴ釣りを楽しんでいる人にも会いました。釣り人は、大きなカネヒラを狙っているようです。

[F水路での魚類の捕獲割合]
宮城県の水路での魚類の捕獲割合

[U水路での魚類の捕獲割合]
宮城県の水路での魚類の捕獲割合

[S水路での魚類の捕獲割合]
宮城県の水路での魚類の捕獲割合


(平成23年8月1日)

池干ししたため池でザリガニを駆除

 池干ししたため池で、ジュズカケハゼの稚魚が確認されたことを以前書きました。せめて最後に、水草と二枚貝、メダカ、ヌマエビ、ジュズカケハゼ等の繁殖を願い、6月から8月にかけて、ザリガニを可能な限り駆除することにしました。

 ザリガニは肉食生物だとばかり思っていましたが、宮城県伊豆沼内沼環境保全財団の研究成果によると、ザリガニは雑食性で、二枚貝や水草まで食べてしまうそうです。秋田県のゼニタナゴ繁殖地の一つである大森山動物園では、ザリガニを駆除する活動をしています。

ザリガニ
(ザリガニ)


(ネットに詰めたザリガニ)

 地道に駆除していったなかで、何故か捕れるザリガニのサイズが2年〜3年ものの大型の個体ばかりです。池干しをして、大きな個体だけ生き残ったのか、それとも、小さな個体は生息しているのにカゴ網に入らないのか。カゴ網に入っても逃げるのか。小さなザリガニはどこへ行ったのか。理由が全く分かりません。

ザリガニ
(ザリガニ)

 ザリガニを補食するのは、ウシガエル、オオクチバス、ナマズくらいだそうです。ウシガエルのオタマジャクシはザリガニに捕食されるのでしょう。そしてほとんどのため池でザリガニとウシガエルが繁殖している事実を考えると、捕食者の導入による数の調整はほとんど困難なのでしょう。ところで、陸上では驚く程鈍い動きのウシガエルは普段なにを食べているのでしょうか。

 しかし、ザリガニが多い地域と少ない地域があるのが不思議です。必ずしも山間部に少なく、平野部に多いとも限りません。平野部でも少ない箇所もあれば、この池のように最上流部のため池でも大繁殖している場所もあります。その差の原因が何であるのか判りません。

 また、ザリガニとウシガエルを人為的な駆除によっても、ため池から完全に駆除することは不可能なため、将来は増えるとも予想できますが、それでも駆除してみました。

ザリガニ
(ザリガニ)

 最終的に、合計400匹程度のザリガニを駆除しました。ため池の岸には、ウシガエルのオタマジャクシがたくさん見えます。ザリガニを駆除することによって、捕食、被食のバランスが変わり、ザリガニが減った分ウシガエルが増える予想もできます。

 ザリガニが捕れなくなるまで駆除を続けようと思いましたが、ザリガニが減る気配はありません。結局、駆除する人間の側が根負けしてザリガニ駆除が終了しそうです。約1000(m2)程度のため池に、こんなにもザリガニがいるものとは驚きです。駆除の前に、標識再捕で、ザリガニの生息数の予測をした方が良かったと、今になって思います。

 駆除したザリガニは、潰してコンポストに詰めて堆肥にしようかと考えましたが、欲しいという方がおられましたので、全て引き取ってもらいました。

 ザリガニを食材として見た場合、ザリガニの一大産地である茨城県では漁獲量が減っているそうです。この上流端のため池で捕れるザリガニは農薬や生活雑排水の影響も受けず、大きさも大きい個体ばかりなので、結構貴重なのではないかと思います。


(平成23年9月1日)

 9月に入り、水路ではザリガニが捕まりにくくなりました。もうザリガニも冬支度の準備かと思い、再びこのため池にカゴ網を入れてみました。その結果、ザリガニがまだまだ入ります。こうなれば、ザリガニが冬眠に入るまで捕ってやろうと決め、再びザリガニ駆除に精を出すことにしました。こうなると生態系だの環境だのは関係なく、意地でザリガニとの闘いです。来年増えて意味が無かろうが、ここまで来ると気が済みません。

 ザリガニ駆除のため、カゴ網を仕掛けたところ、朗報もありました。元から生息していたジュズカケハゼと共に、放流して繁殖したと思われるメダカとヌカエビが捕まったのです。これほど、肉食魚のジュズカケハゼと、ザリガニが生息し、特に水草も無いため池で、よくぞ繁殖してくれたものだと思います。

 ウシガエルとそののオタマジャクシはどうにもなりません。漁具屋さんに相談した結果、ウシガエルとザリガニ駆除に効果があるという大きなカゴを使ってみました。しかし、入りません。本来は海でカニやタコを捕まえるカゴだそうです。どうしようかこのカゴ。結局、ザリガニのハサミでボロボロになったカゴ網を使っています。


(ザリガニがあまり入らない大型のカゴ 海のタコ・カニ捕獲用)
(緑色の藻が付着しています 草食性の雑魚はこういう藻を食べて成長するのでしょうか)


(平成23年9月15日)

水路でタナゴ類(マタナゴかヤリタナゴ)に出会う

 方々の水路やため池を巡った結果、とある水路でタナゴ類に出会いました。在来のタナゴ類に出会う機会はほとんどないので、マタナゴかヤリタナゴなのか、判別できませんでした。1匹だけは特徴が良く出ていたので、ヤリタナゴではないかと思いました。

 図鑑等で調べると、宮城県在来のタナゴ類は、ゼニタナゴ、タナゴ(マタナゴ)、アカヒレタビラ、ヤリタナゴの4種のようです。これに、外来種のタイリクバラタナゴ(中国産)と、国内移入種のカネヒラ(西日本産)が生息しています。

 田尻の水路では時折マタナゴを見ることがありました。また、タナゴ釣りをする方々に話を聞くと、方々で釣った話も聞きます。なので、特別希少な魚とも思っていませんでした。ところが、環境省のレッドリストを見ると、マタナゴも今や絶滅危惧TB類になっています。アカヒレタビラもTB類、ヤリタナゴは準絶滅危惧です。

 その水路では、他にカネヒラとタイリクバラタナゴが捕まりました。例えば、神奈川県では、ゼニタナゴの生息地のため池にタイリクバラタナゴが進入して、駆逐されてしまった事例がありました。当会の会員も二回ほど、神奈川県の元生息地を見学しています。神奈川県の生息地は、その後タイリクバラタナゴがブルーギルによって駆逐されてしまったようです。現在ではどうなっているのでしょうか。

 宮城県のゼニタナゴの生息地の一つでも、数年前まで大量のタイリクバラタナゴが生息し、素人目に見ても、明らかにゼニタナゴを圧迫しているように思いました。しかし、最近はタイリクバラタナゴが減り、カネヒラが確認されています。加えて、オオクチバスも進入してきているので、生息地が死水域ではない開放水域とは言え、数が少なければかなりの脅威になるように思います。

 また、ゼニタナゴがカネヒラと二枚貝を巡って競合するという知見もあります。なので、これは開放水域のほとんどの生息地に当てはまることですが、在来のタナゴ類が駆逐されないか心配です。


(ヤリタナゴかマタナゴ 体高は低い)


(ヤリタナゴかマタナゴ 体高は低い)


(婚姻色が出ているオス)


(婚姻色が出ているオス)

ヤリタナゴ
(ヤリタナゴのオス このくらいの大きさだとヤリタナゴと判別できます)
(口ヒゲの長さと背びれの吊りがね型の斑紋が特徴です)
(ヤリタナゴ、アカヒレタビラ、マタナゴのメスや未成魚の判別は困難を極めます)

 他にも、タナゴ釣りの方から聞いた話では栗原市(旧若柳町)でマタナゴを釣った話や、同じ栗原市(旧若柳町)夏川流域の水路、栗原市(旧瀬峰町)小山田川流域の水路で、地元の方々が生き物調査でゼニタナゴを捕獲したという記録があるようです。

 なぜか今、タナゴ釣りが流行しているようで、方々にタナゴ釣りの場所があるようです。釣り人が狙うのはほとんどが大型のカネヒラばかりのようで、実際釣れるのはカネヒラが多いそうですが、そうしたタナゴ釣り場の一部では、在来のタナゴ類(マタナゴ、ヤリタナゴ、アカヒレタビラ)が生息している可能性があります。

 また、団塊世代の方々に話を聞くと、子供時代、水路のざっこ(雑魚)を食べさせられたそうですが、その中に「ビラッコ」「ビラタ」と呼ばれた苦い魚があったそうです。「ビラッコ」や「ビラタ」とはタナゴ類のことだと思われ、昔はどこでも在来種のタナゴ類が生息していました。

 現在、在来タナゴの上流部水路やため池のまとまった生息地はとても少ない状況ですが、北上川、旧北上川、迫川、旧迫川、江合川、鳴瀬川、吉田川のような大河川を眺めていると、これらの在来タナゴ類も生息しているのだと思います。そして、人の手にはなかなか触れないものの、土地改良事業から年月が経ち、二枚貝が回復した水路などに上ってきているのでしょう。

 このような在来のタナゴ類と現実に出会うと、細々とですが生き残っているのだと嬉しくなります。これらの東北在来のタナゴ類が、どこでも見られるよう、河川から上ってきて、カネヒラやタイリクバラタナゴに負けずに増えて欲しいと願っています。そして、上流端のため池に移植放流し生息地をつくり、下流に在来タナゴを供給することも重要だと思います。


<環境省のレッドリストによる主な宮城県の在来種の状況>
絶滅危惧TA類:シナイモツゴ,ゼニタナゴ
絶滅危惧TB類:タナゴ(マタナゴ),ジュズカケハゼ,アカヒレタビラ
絶滅危惧U類:メダカ,ギバチ
準絶滅危惧:ヤリタナゴ


<エビを使った料理>

 このホームページではザリガニ料理、ドジョウ料理を紹介してきましたが、今回はエビを使った料理です。宮城県では特にエビ餅が有名で、他に炊き込みご飯などもあります。

 かつて、淡水エビは伊豆沼等の湖沼で漁獲されていたのですが、最近はほとんど獲れず、宮城県の市場に出回っているエビは、海のものがほとんどだそうです。今の時代、出荷するほどの淡水エビが取れる場所はないのでしょう。細々と釣りエサ用にため池で捕られているだけのようです。

 ドジョウについて、県内の居酒屋でドジョウの天ぷらを頼んだときも、店主に仕入れ先を伺うと、宮城県産ではなく、他県から取り寄せていたとのことでした。地産地消が言われている中、東京などの都市部ではない宮城県の郡部であっても、ドジョウすらも地産地消できないのかと、少々残念な気持ちになりました。

 難しいでしょうが、淡水エビが食卓に復活するのも願うのみです。


(エビの炊き込みご飯)

エビ餅
(エビ餅)


(平成23年09月15日)

ゼニタナゴのオスゼニタナゴのメスゼニタナゴのオスゼニタナゴのメス
〒989-0281 宮城県遠田郡涌谷町小里字新折居37番地
tel:0229-45-3950  fax:0229-45-3952
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協力・後援:旧迫川右岸土地改良区/涌谷町旧迫川右岸地域環境保全推進協議会

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